サボテンの花
柱サボテンの花が開花しました。僅か一日…と言うより、夕方から深夜にかけてひっそりと言ったところでしょうか。なので、写真は深夜12時過ぎのものになります。今日は、なんだか寝不足です。
サボテンは棘座(しざ)と呼ばれるトゲが生える根元の部分から蕾をつくって花を咲かせています。一度蕾が出てくると、サボテンの成長とは思えないほど短期間で大きく膨らみます。そして、一夜限りで一気に大輪を咲かせます。
その姿は見事なものでした。元気な柱サボテン(鬼面角)の花は、白く大きく開花します。柱サボテンの頂点を覆い隠すかのようです。中心に淡い黄色の雌しべと沢山の雄しべ、花弁は白く、がく片は綺麗なワインレッドをしています。
花からは、独特な香りがします。爽やかとまではいきませんが、妖艶な香りがします。香りは花に近づかないと分からないくらい、ほのかな香りです。
柱サボテンの開花の様子を見られるのは一夜限り。では、その後どうなるのかと言うと、写真の左側にあるようにしぼんでしまいます。数日たつと、黒くなり茎の根元からポロっと落ちてしまいます。今年は、2本のサボテンに一つづつ花が咲いてくれたので、数日楽しむことが出来ました。(人”▽`)ありがとう☆
ところで、柱サボテンはなぜ夜に花を咲かせるのでしょうか。植物が花を咲かせるのは繁殖のためです。種をつくるには動物や昆虫などから受粉を手伝ってもらわなければなりません。しかし、もともと暑い気候に自生するサボテンの環境では、日中は動物や昆虫の活動も多くありません。夜間に動物や昆虫が活動し始めるため、それに合わせて花を咲かせると言われています。ただし、サボテンは約140属2,000種以上あると言われているので、種類によっては日中に数日花を咲かせる品種もあります。色んな特徴を持っていて不思議で楽しい植物ですね。